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建設業の原価管理・予算管理
工事原価計算を行う上においては、前回ご紹介したとおり、工事原価を材料費、労務費、外注費、経費の4区分に分類する費目別計算を行うことから始まります。
さらに、工事原価計算においては、工事別原価を適正に算定する個別原価計算を行うことが重要になります。
そして、個別原価計算においては、どの工事にも直接結びつかない間接工事費(現場共通費)を各工事原価に割り当てる作業が最も重要です。
また、工事原価を直接工事費と間接工事費に分類するにあたって、なるべく直接工事費に振り分けるようにし、間接工事費を各工事原価に割り当てる手間を少なくすることも大切です。
間接工事費(現場共通費)には、たとえば下記のようなものがあります。
間接工事費(現場共通費)を工事別原価に割り当てる上では、下記の算式を用いて行います。
間接工事費×(各工事の配賦基準値÷全工事の配賦基準額)=各工事への配賦額
ここで、配賦計算を行う上で、間接工事費のグループ分けや、配賦計算を行う上での基準値を設定する必要があります。
配賦のもととなる間接工事費は、1つの配賦基準により計算する方法のほか、間接工事費をグループ化してグループごとに配賦基準を設定する方法や、各費目ごとに配賦基準を設定する方法があります。
一括的配賦法が最も簡便的な配賦方法になり、費目別配賦法が最も精密な配賦方法になります。小規模会社であれば一括的配賦法で十分な場合が多いですが、会社規模が大きくなるにつれてグループ別配賦法、費目別配賦法を採用する必要があります。
配賦計算を行う上では、配賦基準値を設定する必要があります。配賦基準数値別の配賦方法としては、下記の方法があります。
区分 \ 工事番号 | No.1 | No.2 | No.3 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
直接工事費 | 材料費 | 100,000円 | 200,000円 | 300,000円 | 600,000円 |
労務費 | 200,000円 | 300,000円 | 400,000円 | 900,000円 | |
外注費 | 300,000円 | 400,000円 | 500,000円 | 1,200,000円 | |
直接工事費合計 | 600,000円 | 900,000円 | 1,200,000円 | 2,700,000円 | |
間接工事費 | 経費 | 600,000円 | |||
直接作業時間 | 100時間 | 200時間 | 300時間 | 600時間 |
上記の具体例により、間接工事費の600,000円を各工事(No.1、No.2、No.3)の原価に配賦してみたいと思います。なお、配賦にあたっては、直接作業時間を基準値とします。
ちなみに、直接原価(直接工事費)を基準として配賦する場合には、下記のようになります。
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